窓際マネージャーと現状打破

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結衣子「…まあ処女と言えば処女と言えなくもありませんね。」 「処女だろ」 結衣子「…………」 「処女だろ」 結衣子「…………童貞が偉そうに…」 「やめませんか同類同士で傷をえぐりあうのは」 本当にビックリするぐらい無意味な会話だと思う。損しかしてないぞ。 結衣子「…まあ、ハッキリ言えば、私そこまで処女って事気にしてないんですよね…ただ周りがやたら焦らせてきて… あと零矢さん見た時絶対こいつ童貞だろって…」 「話がつながってません」 前半と後半が別物じゃねーかなんだこの処女 結衣子「ま、カマかけたら案の定でした。というわけです。」 「今彼女がいないのと、童貞なのって関係無くないですか?」 結衣子「……………結果オーライ」 適当だなあ、この人… 結衣子「まあ、でも一つ収穫がありました。」 「…何でしょう。」 結衣子「零矢さんは話すキッカケがちっとも作れないだけで、お話は出来るんですね。」 誉めているのかいないのか分からない。 結衣子「今までマイナスぶっちぎってた零矢さんへの評価が少しプラスになりました。良かったですね。」 ホント仕事以外は適当だなこの人 「マイナスぶっちぎってたんですか。」 結衣子「そりゃあもうぶっちぎりです。私の中の低評価レースの大本命です。対抗馬はいません。」 「何でですか…何もしてないのに…」 結衣子「何もしてないからです。多分。」 いや、プラスマイナスゼロにはなってもマイナスぶっちぎっる事は無いだろ… 「…結衣子さんも知り合い多くないんですか。」 結衣子「やめましょう、この話はここでやめましょうそうしましょう。ほら零矢さん、あといくつ寝るとお正月なんですか?」 「さあ…?」 …不毛だ…
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