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結衣子「…あれっ?」
「どうしたんですか結衣子さん。」
結衣子「そう言えば何で私達下の名前で呼び合ってるんですか?カップルですか?カップルだとしたらどうなるんですか?」
「どうにもなりませんしカップルでもありません。」
ハッキリ言うなら会社方針なのだ。下の名前の方が親密感がでるらしい。
あと、社長が前に勤めていた会社で、佐藤が4人、鈴木が3人、加藤が6人いた事で軽いトラウマがあるんだとか。上司泣かせだったらしい。
結衣子「しかし、世の中はクリスマス、クリスマスと…クリスマスはカップルの物じゃ無いんですよ。ハッキリ言ってクリスマスに予定無いだけで
『えー!彼氏いないのー!ウケるー!!』とか鬱陶しいんです。ウザいんです私の耳を汚すな使い古されたテンプレの言葉で」
「事実いないでしょう。」
結衣子「私の心の中に彼は生き続けているんです。つまり彼氏は存在してるんです。」
それ妄想じゃねーか…この人がこんなにも適当だとは思わなかった。俺も大概だが。
「…そうだ、一つ考えた事があるんでした。」
結衣子「私とデートですか?」
「心にも無い事を言うのはやめてください。」
結衣子「凄いです正解です良く分かりましたね。そんなにご褒美が欲しいんですか?この欲しがりさんめ。」
…この顔で彼氏がいないのは理由があるんだなあ。本当に…
「…いえ、アイドルのオーディションしたいな、と。」
結衣子「所属アイドル一人ってコレ凄いですよね。芸能事務所じゃありませんよ。」
「僕も忘れかけてました。」
本当に冥菜一人しかいないのはヤバいと思う。…社長は気にしてないみたいだけど。
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