第1章

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「はぁ・・・」 金髪の少女はため息をつく 彼女に名前は無い。 なぜなら昔の記憶など彼女には無いからだ。 彼女だけではない 今この一帯にいる人間は誰しもが「過去」を失っている その原因は未だ不明。 ただ自分の過去がわからないだけで世の中や、生きる術のことは覚えている (まぁそんなことはどうでもいいんだ) 彼女がため息をついた理由は制服である さっき男性を殺した際返り血を思い切り浴びてしまい真っ赤に染まっていた (久々の獲物だからって・・・不覚だぜ・・・) 「はぁ・・・」彼女はまたため息をついた そして暫く歩いていると廊下の奥に人影が (・・・今日はツイてるな。二人も獲物がいるとは) 彼女は過去などどうでもよかった。 ただ壊すのが好きなだけ ただ殺すだけ その意味もその理由もわかってはいなかった
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