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濃姫様も席をたつために立ちあがると、
「信長様はそなたのことを大層お怒りであった。
わたくしはお前の味方はしておらぬ。
武家において裏切りは死をもって償うものーー
そう幼きときから教え込まれたものだった…
だが、この生駒家の娘が
信長様の大切な若君の母なのだから、
許すべきだと、
信長様の膝にすがって涙を流して許しをこうた…
見たこともない会ったこともない信長様の城内に住む側室のためにーー
生駒家にとっては、お前は憎き女であろうにーー」
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