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ある日の事…―
「何ですってぇ!?雄之君が王都に修行で旅立つぅ~!?」
若菜はその話を師匠から聞いていて驚いてた。
「私がお供しなきゃ!!」
「って言ってるおなごが多くてねぇ~…適正大会が開かれる事になったんだよ~…」
張り切る若菜に師匠は他にそういう女の子が多いのでという事情を苦笑気味につきつけると……―
「なんですってぇ!?」
若菜は驚いてしまったが直ぐに理解した…―
そりゃそうか…―
覇王雄之は人気者…―
大会で決める事になってもおかしくない…―
「…とりあえず、私も大会に出るわ!!」
「そう言うと思ったからエントリーはしておいたよ~」
若菜は気を取り直し宣言をすると師匠はつかさずそう言った…―
普通の人なら反感をかうが若菜はそれだけ当たり前なくらい雄之が大好きなので…―
「さっすが師匠♪分かってるぅ~♪」
若菜は飛びきり嬉しそうに言うと
「で、どうすれば良いの?」
「大会の予選がすぐ其処のドームでやってると思うから早く行っておいで~」
若菜の質問に対して師匠はさらりと村で唯一のドームを指差して言った。
「はぃい!?いきなり!?今日なの!?もっと早く言ってよぉ~!!」
「すまないねぇ~…私もギリギリに知ったもんでねぇ~…エントリーすら危なかったんだよ?」
若菜はいきなりの事にびっくりして叫ぶが師匠は申し訳なさそうに言った。
若菜は何か言おうと思ったが時間もないので…―
「だーもーっ!!もう時間無いし行ってくる!!!」
表情を歪ませてジタバタした後にドーム向かって駆け出した。
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