25 後悔なんてしてません

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 白うさぎの着ぐるみも子リスのそれと同じで、あちこちに隠しポケットが仕込まれていた。 「…………んっ、あ」  着ぐるみを着たままなのに、ポイントをついて触れてくる久志の手の感触があまりにもリアルで、夏樹はあっという間に自分の体に触れてくる手に翻弄されてしまった。 「夏樹……」 「や、あ……ん」  腰の辺りから差し込まれた久志の手が、夏樹の体のラインをなぞるように下から上に向かって脇腹をゆっくりと撫であげた。  久志の大きな手のひらは、小柄な夏樹の体など簡単に覆ってしまう。  ポケット越しでさえわかる滑らかな肌の感触を楽しむかのように、久志の手が夏樹の体の表面をさまよう。  時折久志の指先が悪戯に脇腹を擽り、その度に夏樹は漏れ出そうになる声を必死で堪えながら体を捩った。 「や、久志さ……あ、やめ……んっ」  平らな肌の表面の、そこだけプツンと指に引っかかる控えめな粒を、久志が親指の腹で押しつぶすように捏ねた。 「――ひっ、あ」  久志の指先が小刻みに動くたびに夏樹の腰がビクビクと揺れる。  夏樹自身、普段は特に意識していない場所なのに、久志にそこを触られると、これまで経験したことない感覚が夏樹の背筋から腰にかけてゾクリと駆け抜ける。 「や、だっ……やめ……」 「どうして?」 「――ん、だって……」  女の人のような柔らかな膨らみなど全くない平らな男の体だ。  単純に久志に触られて恥ずかしいのもあるが、自分の体なんて何の面白みもないのに、触られたことで感じてしまっている自身をこれ以上久志の目に晒したくない。  漏れ出る声の合間、途切れ途切れではあるが久志に夏樹がそう告げると、久志はふっと目を細めて優しげに微笑んだ。 「何を心配しているのか知らないが、私にとって君ほど私の劣情を煽る人間はいないんだよ。その証拠に――――ほら」  久志は夏樹の胸元から片手を抜くと、そのまま夏樹の手首を掴み自分の足の付け根へ導いた。 「――――あ……っ」  衣服越しではあるが、久志の熱に触れた夏樹が驚いたように手を引っ込める。 「あ、あの、久志さん……」 「わかっただろう? 私の手で君が感じている姿を目にするだけでこうなってしまうんだ――――君だって……」 「えっ!? あ、や……んあっ!」  久志はそう言うと、夏樹の脚を割開くように膝を進め、すでにその形を変えている夏樹の中心に膝頭を押し付けた。
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