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「付き合ってるなら言ってやれよ。
いや、それ以前にここに来てんじゃねぇよ」
「…………」
答えない翠を見て新島は眉をしかめた。
「……お前、まだ保留してんのか?」
翠はプイッと顔を背けた。
「かわいそーに」
「だって返事しなくていいって言われたもんっ 急がなくて良いって言ったもん」
「あのなぁ、そうは言っても本音はすぐにでも聞きたいモンだぞ」
翠は机に突っ伏して新島を上目使いで見る。
「無しじゃないなら付き合ってみたらどうだ?
そんな気もないなら、さっさと無理って言ってやれよ」
「だってぇ」
翠はウダウダと口を尖らせていた。
「告られたダケならそれで良いけどぉ」
今回は美咲からの紹介だから……
簡単に断ったらなんだか美咲の顔を潰してしまう気もして嫌だったのだ。
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