落ちてくる空

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---  そろそろ返事ほしい…かぁ。  ブクブクとお風呂に顔の半分まで浸かって翠は息を吐いた。  当たり前……だよねぇ…… 学校で会うのは明日と明後日だけ。そのときに返事をしなければ夏休みに突入して…… お返事しないまんまフェードアウト~なんてワケにはいかないよね……  不誠実極まりない自覚はあれど、そんなことを考えながら翠は大輔につかまれた腕を見た。  日焼けした、大きな手。その手の温度を感じなかった。温度を感じるより先に、その手でいつかされるであろう事に頭が一気に拒絶を示していた。  女の子の手と違う、どこか骨っぽい男の人の手。大きな手。  腕を捕まれるのが嫌だった。 「やっぱりまだ無理…」  だからそう言おうと思って居たのだ。それなのに。
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