第十五章 身代わり

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「どうだ?先生。」 「…労咳だ。」 「なっ!?」 やはり…そんな気はしていた。 「助かるか?」 「無理だ。…すでに末期だ。」 末期だと?奏にそんな症状が出ていたなんて見たことない。 「もう少し早く連れてこれば、症状が軽ければ、薬で治せたかもしれん。」 …吐血した時点で末期も同然。 いつからだ。いつからあいつは…。
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