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奏に言われて俺たちはうなづくことしか出来なかった。
とにかく、気休め程度の 薬を処方してもらい、定期的に通うということになった。
「奏、お前、どうして黙っていた?」
帰り道、俺は奏問う。
「…別に言うことではありません。これは代償なんです。」
「代償?」
「…労咳は元々、沖田さんがなるはずでした。この池田屋事件でそれが露わとなるはずだったんです。けれど、それを私が変えてしまった。その代償。身代わりなんです。」
総司が労咳に??
「…鬼は傷は治せても病を治すことはできない。」
「でしょうね…。私、決めたんです。みなさんを助けると。」
「俺たちを?」
「はい。そのためには自身を犠牲にしてで…「んなことして俺たちが喜ぶとでも思ってるのか!!」
奏の言葉に俺は悲しくなり、思い切り怒鳴ってしまった。
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