第十五章 身代わり

9/9
90人が本棚に入れています
本棚に追加
/320ページ
~通常side~ そうだよね。 自身を犠牲にして皆を守るなんてそんなの喜ばないよね。 「…すみませんでした、土方さん。私、皆さんを助けます。それは変わりませんが、自分を犠牲にするなんてもう言いません。」 「…そうか。」 土方さんはそれ以上言わなかった。 土方さん、私が生きられるのは…本当に身代わりだとするなら沖田さんの命日、慶応四年五月三十日。 新撰組の行く末を最後まで見届けることができません。 それでも…私はできる限り、救ってみせます。
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!