第十六章 過去の記憶
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「奏ー!」 私は部屋で隊務の報告書をまとめているとスパンと襖が開いた。 「どうしたの?兄さん。」 「あ、歩が…」 「え?歩兄さんがどうしたの?」 「お前に会いたいって今広間に…。」 「!?」 「と、とりあえず、来てくれ。」 「う、うん。」 私は報告書を後にして広間へと向かった。
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