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二人はどぎまぎしながら、慌てたように手を振り、下を向いて、消えそうな声でつけ加えた。
「……あ…、あの…。僕らなんかで良ければ…――ですが…」
そんな二人をみつめて、赤音はちょっと照れたような優しい笑みを浮かべた。
「なあ…… ひょっとしてお前ら、これ『初仕事』?」
「「えっ!! あっ!!……はっはい!!!」」
二人は弾かれたように顔をあげ、びっくりしたように返事をした。
「そっか♪」
赤音は、自覚のないとびきりの笑顔を二人に向けた。
二人とも、とろ~~んととろけるような乙女の目をして、真っ赤になってその赤音の、男も惚れる男らしい爽やかな笑顔に釘付けで…―――気づかない……
赤音の後ろで……額に青筋をたてて、ブチ切れ寸前の
赤音の相棒であり恋人、一釈 雨京という恐るべきもう一人のSS級候補の【黒オーラ】に…―――
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