【2】金髪・眼鏡の教官は、ドSで憎いあんちくしょう☆

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「顕現…――」 赤音が厳かに言霊を唱えた。 『顕現』とは、形にするという事。 赤音は両手を前に出し、何か重く大きな物を、下から支え持つような形にした。 赤音の両手の間に、煌めく光の渦が生まれてくる……。 それが徐々に、長い、剣のような形になってゆく。 《浄魔法具》とは、浄魔導士が個々に持つ『正霊気』の量と性質によって形を成す、二つと同じ物の無い、独自の形状と能力を持つ武器なのだ。 「ありがとな」 赤音は少し頬を蒸気させて、本当に嬉しそうに、二人に礼を言った。 「記念すべき初仕事に、俺みてぇな新米の武器……選んでくれてよ」
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