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ブォン!!
空を斬る音をたてて、赤音の両手に、見事な獣神の顔をデザインした、見るからに重厚で猛々しい柄のついた《大剣》が握られていた。
「俺の浄魔法具、『炎帝丸』だ。――よろしく頼むぜ」
赤音の、穏やかで優しげな、“一撃必殺”の極上の笑顔が炸裂した!
同級生の二人のGANSA職員くん達の心臓が、ドッキュゥウン!!と爆音をたてて、一瞬にしてハートの群れで埋めつくされたのは、最早仕方がない。
悪いのは、この自覚無しの【男殺し】だ。
しかし、次の瞬間、赤音の笑顔が地獄の歪みに変わった……
「痛(い")ーーーーーっ!!!」
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