【2】金髪・眼鏡の教官は、ドSで憎いあんちくしょう☆

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「俺……ダメだな。…そういうのめちゃくちゃ鈍くてよ…。 なんか…いつもお前に嫌な思いばっかさせちまって……」 抱きしめられてるから、雨京から赤音の表情は見えない。 ……見えないはずなのに、わかってしまう。 あまりにも真剣に、泣きそうなくらい、自分が愛する雨京を少しでも傷つけてしまった事への後悔の声。 不甲斐なさ。情けなさ。 そんな赤音の全力の謝罪の想いが、きつく抱きしめられた腕から、体温から、吐息から染み込むほどに伝わってくる。 「俺……お前以外、見てねぇ。 本当に、浮気とか目移りとか、絶対誓ってあり得ねぇのに……ごめん…」 「これからは、マジ、気をつけるからよ。…――今回だけは、勘弁してくんねぇか…?」 「愛してるんだ。…雨京」 【殺し文句】だ。 こんな全面的に、全力で謝られては、流石の雨京も真っ赤になって、許さざるおえないっ…てものだ。 素直すぎて… 本当に…… 「……………もう…」 「仕方のない、お人やなぁ……」 言葉とは裏腹に、恥ずかしさと幸せで、雨京は胸が締め付けられるようだった。 あかんわ…… 僕は……この人には勝てへん…… ううん……勝たんでええ……。僕は…もう… 「おーーい★」 その時、突然(二人だけの世界)に、呆れたような間延びした声が響いた。 image=489758168.jpg
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