【1】嵐を呼ぶルーキーは何はともあれ“腐つくしく”

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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 『―― …これまた随分、年季の入った【怨霊はん】どすなぁ…』 目の前に 上空を鬱陶しいほどに覆い尽くす、平安時代的なお貴族さまスタイルを纏った 巨大な【骸骨】が浮かんでいる。 それを見上げる、凛々しい京都弁もどきの美青年が、 肩でやや斜めにシャープに切り揃えた黒髪をなびかせて 隣で面倒くさそうにため息をつく、 引き締まった美しくも逞しい長身の 『イケメン』に声をかけた。 「多分、この辺りに、1000年近くは棲んではると思われる怨霊(ヌシ)やろけど…… どないします? 《赤音(あかね)》くん・・・」
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