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『―― …これまた随分、年季の入った【怨霊はん】どすなぁ…』
目の前に
上空を鬱陶しいほどに覆い尽くす、平安時代的なお貴族さまスタイルを纏った
巨大な【骸骨】が浮かんでいる。
それを見上げる、凛々しい京都弁もどきの美青年が、
肩でやや斜めにシャープに切り揃えた黒髪をなびかせて
隣で面倒くさそうにため息をつく、
引き締まった美しくも逞しい長身の
『イケメン』に声をかけた。
「多分、この辺りに、1000年近くは棲んではると思われる怨霊(ヌシ)やろけど…… どないします?
《赤音(あかね)》くん・・・」
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