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「新人浄魔導士『獅子上 赤音(ししがみ あかね)』、無事任務完了致しました!!」
ビシッと敬礼する赤音の横で、雨京がいかにもはんなりと微笑む。
「同じく『一釈 雨京(いっしゃく うきょう)』、お疲れさんどす♪」
官九郎局長は、最奥の局長デスクから正面ドアまでの長い室内を、両手を広げ、上着の裾を翻して、大股で自ら出迎えに出た。
たいした歓迎ぶりだ。
「うむ!! 良くやってくれたぞ。二人とも!! 体は大丈夫か? 【負霊氣】にあてられてないか?」
「ええ、無事です。」
赤音がにこやかに答えた。
その顔に、官九郎は少々バツが悪そうに口ごもる。
「う……うむ。 そうか。 良かった……。 ………その…、すまなかったな。 無理言って…」
官九郎は最後はむにゃむにゃと言葉を濁し、こほんっと一つ、咳払いをした。
《キャラクター》
●一釈 雨京(いっしゃく うきょう)
●新人浄魔導士
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