『 飴玉ひとつ 』

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   「そう言えば甘い匂いがする」   意識し過ぎて同じベッドに  転がることもできない主が、  床に座ったままでベッドの端  に頭を乗せた。   天井を見上げながら鼻をク  ンクンと鳴らす。   ――甘い匂いが微かにした。   その正体は何なのか、些細  なことが気になった。
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