『 飴玉ひとつ 』
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コロコロ、と音が鳴る。 舌の上を転がった飴が奥歯 に引っ掛かって止まり、飴の 味がする自分のものではない 舌が、唇を舐めてから離れて いった。 「どう?」 「……どうって」 突然のことに間抜けた表情 になっていることだろう。
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