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清々しい空気、温かな太陽の光が白い校舎を眩しく照らす。
真新しい制服に身を包んだ、初々しい新入生達が、
元気に挨拶しながら通り過ぎて行く。
そんな中、わたし、宮藤清花(くどうさやか)は激しく
暗かった。
今日はわたしが高校2年に進級した、最初の登校日。
あくまでわたしの初日であって、皆はそうではない。
その事が、わたしの気分を落ち込ませているのだ。
「はあ……」
「清花、もう何回目の溜息だ。いい加減諦めたまえ。
係り決めの日に、休んだ君が悪いんだよ」
親友の麗(うらら)が、手を振って通り過ぎて行くファンに、
笑顔を振りまきながら、容赦なくわたしを打ちのめす。
「だって、よりによって風紀委員だなんて!」
「それは仕方がないというものだ。選出は全て公平に
行われた。こうなったのは君の運の無さだ」
「それは解っているんだけどね、理解はしても
感情が追いつかない訳よ」
言っても仕方がない愚痴を零した。
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