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この小説は、私の小学時代の友人・幸恵ちゃんの話しをベースに書きました。
幸恵ちゃんは私にとんでもない犯罪の告白をした夜に謎の死をとげました。
警察は自殺と発表しましたが、私はそうは思いません。
彼女の話を聞いてしまったから。彼女は逃げようとしていたから。
幸恵ちゃんは、すべての罪を着せられ、共犯者に殺されたのです。
それを確信した私は心の底から、恐怖に震えました。
そもそも、さして親しくなかった私に、どうしてこんなにも重い告白をしたのか。
正直、亡くなった幸恵ちゃんを恨んでしまうほどでした。
そして長い間、彼女の事件や告白から逃げて生きてきました。
でも忘れる事などできず、ずっと私の人生に、亡霊のように彼女がつきまといました。
だから私は、そこから脱却する為にも、亡くなった幸恵ちゃんの無念を晴らす為にも、彼女の告白をケータイ小説という形にすることを決めました。
書くことに、意味があるのかは分かりません。しかし彼女を死に追いやって、今も罪を重ねているかもしれない真犯人が、これを読んで警察に自首する事を願っています。
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