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彼の名はローラン
この国の国境を眺めながらローランは思う
(何か面白いことはないものか…)
と
ローランは元々孤児院出だった。
そこでとある気に入らないことが起き、孤児院を殲滅。
脱走した。
それからは軍からの依頼などを引き受け暮らしている
この国は裕福ではない
王の政治は崩れ
ギャンブルが盛んになり貧富の差は広がっていく
のたれ死ぬやつも増え
…正直街は地獄絵図だ
ローランはドアを開け酒場に入る
彼は下戸だ。酒は飲めない
だが今日来たのは仕事のためだ
「やぁやぁ待ってたよ!」
中に入るなりさっそく声をかけられ振り向くローラン
そこには目だけを隠すお面をした小柄な男が立っていた
スーツの上にボロボロのハッピのようなものを羽織い顔には年齢不詳の顔立ちを半分覆い隠すお面
前に一度年齢を聞いたことがあるが「男に年齢を聞くなんて野暮ですね~」とかうざかったから止めた
コイツの年齢を聞かなかったからと言って仕事に支障はないからな
「で…次のターゲットはどいつなんだ?」
ローランは男の隣のカウンター席に腰を下ろす
この街は治安が悪すぎるD地区だ
こんな物騒な話をしてもなんら問題はないためありがたい
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