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バカじゃねぇのかこいつ
「俺が獣人(ビースト)に見えるか?」
獣人と言うのは目の前の少女のようにどこかに動物の痕跡が見られるやつのことだ
身体能力が異様に高いんだそうだ
「貴男についていきたい」
新手の告白か
「ふざけんじゃねぇよ」
「ふざけてなんかいない」
確かに少女の目は真剣そのものだった
「お願い…」
「無理だ」
「…目撃者」
ローランがなかなか曲がらないため少女は違う交渉法にでた
「脅迫か…?」
ローランは少女の方に振り替える
「そう…連れて行ってくれなくちゃ言う」
それに対してローランはやれやれと言った感じで手を腰にやる
「…お前を殺すことだって出来んだぞ?」
この言葉にローランはかなりの殺気を乗せたつもりだったが少女はひるまない
「じゃあ私を殺して」
「この世に嫌気でも差したか」
「…死ねないから」
「は?」
ローランは眉を潜める
「死ねないわけねぇだろ」
刀を振り上げる
「…死にたい」
「そうかよ…じゃあ願いを叶えてやらぁ!」
死体が一体でも二体でもあまり変わらない
思い切り刀を少女へ振り下ろす
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