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ローランは少女に向かって向き直り右足で地面を力強く蹴りつけ体を弾丸のように飛ばす
「」
少女が何かをつぶやいた
刹那
ローランの体は進行方向とは逆に飛ぶ
ローランの意思ではない
「...っ!?」
わけもわからないまま壁に衝突
そして重力に従い地面に崩れ
「か...はっ」
肺から出ていった空気は中々体に戻ってこなく頭がくらくらしてうまく立てそうにない
「まだやる?」
少女は両手を挙げる
すると今度はローランの体が浮き宙づりになる
そうまさに宙づり
「どうなってんだ....!!」
ローランはまだ空気が戻って来てない肺から声を絞り出す
少女はローランから少しだけ目線を外しそれから戻して言う
「こういうこと。」
そして両手を下ろす
再び重力に従い崩れるローラン
もうさっきの衝撃での酸欠なのか、右手からの出血なのか、どっちにせよ戦えるほどの体力は残っていなかった。
「くそっ...くそっ...!!!」
ローランは残っている方の拳をありったけの力で地面にたたきつける
俺がこんなガキに負けるなんて...
ありえない。何者なんだ...
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