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少年はキッとした態度でその袋を押し返す。ホッパーは意外そうな顔をする。
「いらない。だから姉ちゃんを返せ。」
「普通に暮らせば半年は暮らせる金を断っても姉を取る素晴らしい家族愛だよでも、それはできないなぁ~レンタルはもう決定しちゃったもん。君のお姉さんの同意の上だからさぁ~
そうですよねぇ、お姉さん?」
ナンパ王子は押し返えされた袋を隠すように女性に押し付けている。まるで同意を金で承諾させる
かのように。
しかし、少年の小さな身長には彼が何をするか見えていた。少年は目を見開き何かいいかける、がそれを口の中で押し留める。そして花屋の奥へ入ってしまった。
王子は勝ちを確信した。そして勝ち誇った顔で女性に言う。
「まぁ、貴方の弟、多少生意気でしたがここは貴方の美貌に免じて許して差し上げましょう。では僕の屋敷へ案内…」
そう言いかけた時だった、さっきの少年が再び現れ勢いよく王子のもとに突進する。その手にはナイフが握られていた。
グサッ…という肉を突き刺す音と共に赤黒い液体が流れ出る。
ハァハァハァハァ少年の呼吸は定まっていない、手は王子の返り血で赤く染まっている。
「何やってんだァ!テメエはァーーー!!!」王子は今までの余裕さをかなぐり捨てて叫びそのまま地面に落ちた。しかし、駆け寄って来る人はいなかった。
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