テンセイしましたw

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自然の敵が作詞作曲した曲の如く、トラックに引き摺られて、オラは死んじまったダ そんな訳で、イオン似の神様に会って色々なスキルを貰えた その後、ショタ声マッチョに会って転生した 「・・・もう16年経ったのか」 俺は窓から外を眺めて呟く 「雪は嫌い・・・だなぁ」 俺は私になって、私は家族からサーニャと呼ばれている 私達が住む場所は、冬になると毎年雪が降る 寒いのは嫌いだ 毎年毎年この時期に必ず蜜柑臭くなる幼馴染みを思い出して少し切なくなるから、嫌だ 自分は死んだと思い知らされている様で憂鬱になる 「・・・お兄ちゃんに会いに行こう」 私はケープコートを羽織り移動する そんな訳で 「お兄ちゃん?入るよ?」 返事を聞かずに部屋の扉を開けて中に入る 「ノックくらいしろ、サーニャ」 お兄ちゃんは苦笑して、読んでた書物を机に置いた 「覚えていたら、次からするかもね」 チラリと書物を見てから、お兄ちゃんへ視線を戻し 「寒いから、組手しない?」 「組手か・・・ユキヤにしてもらったらどうだ?」 最近、お前には敵わなくなってきたからな、と お兄ちゃんは言う 「ユキヤはダメよ、あの子は後方支援系だもの」 「違いない」 お兄ちゃんはまた苦笑し、椅子から腰を上げた 「相手、してくれる?」 私は微笑み尋ねる 「仕方ない、可愛い妹の頼みだ」 お兄ちゃんは私の横を通り過ぎる際、頭を撫でてきた 剣を握る独特な手の感触を堪能し、私も後に続く 「じゃ、ルールはいつもと同じね?」 私は両手にカトラスを投影し構える 「いつでも来い」 お兄ちゃんはと言えば、レイピアを構えていた 「行くよ!!」 両手のカトラスを投擲し牽制 「甘い!」 カン、カン、とお兄ちゃんはレイピアで叩き落としていく 「読み通りだよ」 矢を番え放つ しかしそれも、見切られ叩き落とされてしまう
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