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「マリカちゃん、どこが好きや?」
ミサトがじーっとマリカを見詰めている、訴えている。
分かったよ……。
「……阪神ファン……」
「そうやろー」
タチバナくんが吠えた。
「阪神、最高やもんなー! 俺なんか、生まれた時から阪神ファンやもん」
タチバナくんから目を離す。他のふたりを見廻す。
イケメンだった。ホストみたいに前髪を垂らしていた。かっこいいと言われればかっこよかった。
でも、顔が幼く見えた。
マリカの理想は、ダンディーな大人の男である。
魅力を感じなかった。
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