9人が本棚に入れています
本棚に追加
「昔、阪神メッチャ弱かったやん。でも、最近は強いやん。ほとんどAクラスやん。気分ええわぁー」
マリカは頭をかく。
阪神の話なんて、どうでもいいじゃん。
横を向く。そこには、瞳がハートのミサトとユウコがいた。視線の先はタチバナくんである。
テーブルにポテトがあった。手に取り、かじる。
その時である。寒気がした。廻りを見渡す。左端に坐っている男が顔を凝視していた。まるで、アイドルを見詰めるオタクのような視線を感じた。気持が悪くなった。
「なによ!」マリカが睨みつける。
「私に文句でもあるの!」
「ごめん」
と、男が視線を離す。
「きみ、すごくかわいいなって思ったから」
最初のコメントを投稿しよう!