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「部活行ってるんだー! すっごいねえー! 俺、土日は部活行かねえ! ていうか、平日も行ってないけどね」
恥ずかしくて顔が見えない。勇気を振り絞る。顔をチラッと見る。すぐに視線をテーブルにもどす。
一瞬過ぎてあんまり見れなかった……。
「俺、バスケ部なんだ。部活行ってないけど、レギュラーなんだ。練習しなくてもうまいっていうの? 俺、天才だなー、みたいなー」
「ふぅーん」
興味がない口調で言ってしまった。後悔の念が募る。
「ねえ、阪神の話、うるさくねえ」
顔を上げる。タチバナくんが落語家のように喋っている。ミサトとユウコがゾウのように耳を大きく聞き入っている。
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