第2話 哀れむ感情

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「それよりさぁー」   マリカは話しを別のところに持っていきたかった。 「ミサトは彼氏とうまくいってるの?」 「えっ?」 「タチバナくんだよ! 阪神大好きなタチバナくん!」   マリカがミサトの顔を見る。暗い表情だった。 「ダメなの」ちいさい声でつぶやいた。 「何で?」 「別の女に目がいってるらしいの」   タチバナくんはイケメンだった。彼女がふたり、3人いてもおかしくはない。
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