第4話 モアイとの出会い

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「君、以前、アイドルをしていたよね」   アイドル? 何を言ってるの? 「ワクイモモヨ、つまり君のファンだったんだ。ブログも毎日必ずチェックしていた」   マリカは直感した。   モアイは私を誰かと間違えている。なんとかというアイドルと間違えている。 「交通事故で亡くなりましたって、パソコンで見た時は泣いた。号泣したよ。悲しくて、生きている感じがしなかった。僕、どうなるんだろうって、ずっと思っていたよ」   なんとかというアイドルは死んでいるらしい……。 「そんな時、君に会った。本当に驚いた。でも、嬉しかった。目の前に、突然、光が射したんだからね」   モアイの憧れのアイドルに似ている=私。   やっと頭の中で理解できた。
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