第6話 友だち

5/25
前へ
/25ページ
次へ
ドアを開けると、キティが多く目についた。 ベッドの上には、大きなキティのぬいぐるみが3体、タンスの上には小さなキティのぬいぐるみが5体いる。 カーテンにもキティが付着している。壁にもキティのポスターが貼ってある。 「私の部屋、来るのはじめてだよね」 マリカは頷いた。 「ウチに寄らない?」 と、ユウコに誘われたのだ。   マリカはキティがいるカーペットに腰を下ろす。   幸福を覚えた。家に呼んでくれることは自分に親近感を持ってくれることを意味しているからだ。 ミサト、シズル、メグミに激しいくらいの虐待を受けた。助けてくれる人はいなかった。信頼できる人がいなかった。  
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加