第6話 友だち

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孤独で胸が裂けるぐらいの苦しみを感じていた。   でも、ユウコが声を掛けてくれた。   孤独じゃない……。   安堵感で心に落ち着きがうまれた。 「ねえ、私たち、友だちでしょ?」 ユウコが言った。 「うん」 マリカが笑顔で頷く。嬉しさで心臓が爆発しそうだ。 「おいしいショートケーキがあるんだー。取ってくるねー」   ユウコが部屋を出て行った・   マリカは立ち上がり、廻りを見渡す。 学習机を見ると、教科書もノートも参考書も置いてなかった。キティのぬいぐるみ1体と写真立てがあった。
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