第6話 友だち

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「ねえ、マリカ。その写真の男、見たことない?」   前髪をホストのように垂らしている。イケメンだが、顔は幼い。 「さぁー」 と、マリカは首を傾げる。 「私とマリカとミサトの三人で合コンに行ったこと、憶えてる?」 マリカは頷く。 「その時にいたタチバナくんよ」   ピンときた。ずっと阪神の話をしていた奴だ。奴を見て、ミサトの目が恋する乙女のようにキラキラしてたっけ。 「私たち、今付き合ってるの」 ユウコは鼻高々に言った。 「すっごいねえー!」 マリカは持ち上げる。  
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