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「ねえ、マリカ。その写真の男、見たことない?」
前髪をホストのように垂らしている。イケメンだが、顔は幼い。
「さぁー」
と、マリカは首を傾げる。
「私とマリカとミサトの三人で合コンに行ったこと、憶えてる?」
マリカは頷く。
「その時にいたタチバナくんよ」
ピンときた。ずっと阪神の話をしていた奴だ。奴を見て、ミサトの目が恋する乙女のようにキラキラしてたっけ。
「私たち、今付き合ってるの」
ユウコは鼻高々に言った。
「すっごいねえー!」
マリカは持ち上げる。
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