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ユウコがアスファルトを茶の皮靴で一歩一歩進んでいく。
朝の光はかつてないほど眩しかった。
校門をくぐり、玄関に入る。「海波優子」と書いてある靴箱から内履きを取り出す。
男子の声が耳に入る。
「おい、ユウタ。ちょっと来いよ」
声は慌てている。
「何だよ、朝から」
「ダイスケからメールが来たんだけど、2年1組がすごいことになってるらいいよ」
2年1組……。私たちのクラスだ……。
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