第8話 奴隷女

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タチバナは憂鬱だった。 ミサトに電話を掛けなければならない。 ミサトはブスだ。醜すぎて、吐き気を催す。嫌悪していた。忌避していた。 でも、我慢しなければならない。   携帯電話を掛ける。 トゥルルルルル、トゥルルルルル、トゥルルルルル、「もしもし」。   おかまのような声が耳に入る。ミサトだった。 「俺だけど」 「久しぶりー」 テンションの高い声が聞こえる。 「突然で悪い。何かおまえの声が聞きたくて」
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