幼なじみ

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5月も半ばになり、もうすぐ高校初めての中間テスト。 あれから… 私と颯斗くんは、よく話すようになった。 遠足の時も、班は違ったけれど、バスは通路をはさんで隣の席だった。 お互いに隣の友達が寝てしまったから、 あの時は、かなりの時間二人で話したと思う。 自然と一緒にいることも多くなって、 私達が幼なじみだという噂はあっという間に 広まってしまったみたいだった。 「桃花ー。」 休み時間、ドアところで陽菜が私を呼んでいる。 すぐに席を立って、陽菜のもとへ行った。 「どしたの?」 「ごめん。今日友達と用があって、一緒に帰れなくなっちゃった。」 「うん、わかった。じゃ、また明日ね。」 「うん、またね。」
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