第2章 男の過去

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ババァは俺のことをよう嫌っとった。 ほんま顔がおもろかったときは俺が問題を答えるときや。 「この問題が解ける人ー!」 ババァが問題を出すと、俺しか手を挙げへん。 いやな顔しとるわ。 「じゃ、じゃあ、渚君。」 「√4です。」 周りからは歓声などがきこえとる。 ババァはそれが気に入らないらしいそうな。 そんなある日、ババァは俺んちに来た。 どうやら母さんと父さんに用があるらしいで? その話の内容は【成績】だったんや。 俺の唯一できることが使われたんや。 「申し訳ありません。最近、渚君の成績が下がっておりまして・・・」 「成績なんてええわ!!」 「そうや!靜は成績が落ちていても友達にやさしく・・・」 「申し訳ありません。その件にもお話があります。」 俺はいやな予感がした。 「喧嘩をしたときに関係のない子に暴力を振ったんです。」 「そ、そんな!!」 やはり、な。 そんなことしとらんよ。母さん、父さん。 わからへんの? 愛されてるなんて俺、すごく自惚れてたんやな? あのババァ絶対許せへん。絶対に殺したるわ。
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