4.Z

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 その言葉にドキリとした。 「……まあ、三人共ランクが上がった感じはしないけど」  咲希に釣られるように、玲央の声も小さくなる。 「……やっぱりそう思うか?」 「……うん」  小さく頷いたのを最後に、沈黙が流れた。  尚人とはたまに話すし、ランクが上がった様子はないけど、大川君達と楽しくやってるみたいだから別にいい。でも、由羅と心菜は別だ。  二人の態度は相変わらず。話しかけようとしても無視。近づいただけでも睨まれる。  その上容姿と暮らしぶりはどんどん派手になっていて、最近は友達と一緒のところも見ない。見かけるのは一人でショップ街を歩く姿か、それかジュエルゲームをしている姿だけだ。  先に口を開いたのは玲央だった。 「……二人共、ジュエルゲーム挑みまくってるみたいなんだよな。勝ってるみたいだからいいけどよ」 「でもいきなり強くなったよね? 2年前は二人共、高宮先輩に完敗だったのに」 「それ、俺も思ってた」  二人の負けを祈ってるわけじゃないけど、それでもやっぱりおかしいと思う。
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