第1章

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有無を言わせずピシャリと言い放って、 リューマは寝室のベッドに私の体を寝かせた。 「シャワー浴びてからにしたいのに……」 「ウダウダ言ってないで大人しくオレに抱かれてなさい」 リューマは両手首をベッドに押し付けたまま、再び唇を重ねてきた。 リューマの温かい唇。 そしてその唇は首筋や鎖骨を這っていき リューマの吐息が肌にかかる。 「ミユキの肌は吸い付きがいいね。 気持ちイイ」 そう言って頬を私の胸元に押し付けた。 「オッパイもおっきいし。男が喜ぶ体してるよな。 ちきしょ。 ヨシもこの体を知ってるのかと思ったら、無性に許せん。」 そう言いながら、衣服をブラごと たくしあげて膨らみの先を舌先で弄び始めた。 「あっ……イヤ」 「イヤじゃないでしょ。 ヨシに見せた事ないくらいイヤらしい顔にしてやる」 リューマは舌先を巧みに動かして敏感なカ所を攻めてきた。 ゾクゾクとした感覚が体を突き抜ける。 「体つきがイイ女性が好きなら、相川さんだって魅力的でしょ?」 相川さんの魅力ある体つきに比べたら、 私の体なんて本当になんて事ない。 一瞬リューマの動きが止まる。 「ミオが、なんで出てくるの? オレが好きで抱くのはミユキだけなんだから。 信じてよ。 ヘンな事考えないで」 リューマは私の衣服をブラごと持ち上げて 脱がせた。 そして自分も着ていたロンティを脱ぎ捨てる。 リューマの均整取れた裸体が露になって いつものごとく、見とれてしまう。 そっと指先でリューマの肌をなぞる。 「相川さんはリューマの事好きだよ? きっとリューマに抱かれたいって思ってる」 女の子ならみんなリューマに抱かれてみたいと思うはず。 「良かったね。ミユキはオレを独り占め出来て」 リューマは上目使いで私を見るとニヤッと笑った。 その自信たっぷりな笑みが憎らしい。 「独り占め出来ても不安だらけだよ」 私は力なく呟いた。
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