第1章

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え、ヤバいよね 完全に気づかれてたよね 逃げる気満々だってばれてるよね 殺されるよね ヤバいよね 頭の中でそんな言葉がぐるぐる回って逃げるなんて単語がどこかに行っていまった そうこうしている間にギィ…という音をたてて扉が開いた 待ちに待っていた瞬間なのにいざその状況になると行動にうつすことができない 「話を聞かせてくださいね」 逆光のおかげで顔は見えないけれどやはり声は殺人鬼のもので 今すぐ殺される訳では無いようだけど変なことを口走ればあの腰に差している刀でザックリだろう
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