第1章

15/40
前へ
/43ページ
次へ
牢屋のなかに殺人鬼と“さいとーさん”、そして二枚目俳優風の男が入ってくる 「何処の藩の者だ」 さいとーさんが睨みをきかせながら言う 殺人鬼は私とさいとーさんを見間違えていたけど全然似てない 怖いです、はい 「黙秘するってか? …いい度胸してんじゃねえか」 二枚目俳優風の男がギラッギラした笑顔で近づいてくる 後退しようとしても背後にはもう冷たい壁があって もうどうすることも出来なくて ただ身体がガタガタと震えるだけだった
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加