第1章

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それから私の生活は一変した 女中の仕事が家政婦みたいなものだと知ったときには心底安心したものだけれど 現実はそう甘くなかった この時代に水道なんてものがあるはずもなく井戸から水を汲まなければならない 掃除機や洗濯機なんて便利なものもなく掃除は雑巾がけに掃き掃除、洗濯は1枚1枚もみ洗いして、更に絞ってから干さなければならない その量もかなりのもので初めて見たときは目眩すらしたものだ そんな女中の仕事の中でも一番戸惑ったのは食事の支度だ
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