第1章

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肉の斬れる音 血の飛び散る音 眼下に広がる朱 私には全く痛みなんてものはなく そこには今まさに私に襲いかかってきていた男の亡骸が横たわっていた 「大丈夫ですか?…………って、え」 彼が助けてくれたのだろう 青年が着ている着物も朱に染まっている そんな青年が私を見て驚いた顔をする 理解が追いつかない私は逆に冷静になって今自分がいるこの状況を整理することができた
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