24人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだ」
呼び止めれたため、仕方なく立ち止まる。
「なんだって守護隊長の話聞いてただろ。パーティどうするか此方で話そうぜ」
「いや、俺は「いいから、いいから」ちょっと…」
赤髪の少年は俺の手を掴み少女達のところへ引っ張っていく。
「ほら、連れてきたぜ」
引かれていた手が離れる代わりに前へと突き出された。
「どうも」
同年代の女性と絡む機会が皆無だった俺が気の利いた挨拶ができるわけもなく、素っ気ない対応となってしまった。
「はじめまして。私はミリア。この私の後ろに隠れてる人見知りがナイって言うの」
深緑の髪をした少女が自分と後ろに隠れる金髪の背の低い子を紹介する。
「ほんで俺がエレンだ。よろしく」
俺の手を引いてきた赤髪の少年が肩に手を置きながら名乗ってきた。
「俺はアスタル。こっちが弟のリヒトだ」
横に並んできたリヒトもついでに紹介する。
「あんまり似てない兄弟だな」
「血は繋がってないからな」
「そう…なのか、まぁ今はいいか。とりあえず、自己紹介も終わったことだしパーティをどうすっかだな」
そう言ってエレンは俺に目線を送ってくる。
「誘ってくれている状況であるのは理解しているし嬉しいがパーティへは入らない」
「なんで」
深緑の髪をしたミリアが断られると思っていなかったのか遺憾の意が顔から滲み出しながら聞いてくる。
「いや、別に君たちが嫌とかではなく、俺はある目的の為にギルドに入る。だから、動きが鈍くなるパーティより一人でやっていきたいってだけだ」
物凄く残念そうな表情をしいる彼女をこれ以上落ち込ませないように、気をつけながら理由を述べる。
「その目的ってなんだよ」
人に言いたくないから濁してるんだろうがバカ赤毛。
「それは言えない」
「そうゆうことだからすま「入っちゃえばいいじゃん」」
あと三文字で話終わったのに…
最初のコメントを投稿しよう!