第1章 クウガ編

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一条「ゲボルグ帝国…つい最近存在が明らかになった軍の名前だ。やつらは、既に様々な総理大臣達を支配下に置き、世界征服を狙っている可能性がある。今警視庁でも優先順位の高い犯罪者達だ」 影哉「そんなやつらがどうして…」 街ではまだ争いの音が聞こえる 戒人「俺…一旦家に戻る」 莉奈「私も…」 影哉「じゃ、じゃあ俺も」 皆それぞれ自分の家へ戻る。しかし、そんな影哉達を待っていたのは絶望に等しい光景だった 自分達の家が焼き払われていたのだ 莉奈「うそ…パパ!ママ!」 戒人「なんでだよ…」 影哉「こんなのって…母さん!」 もちろんながら家族の人達は既に手遅れだった 影哉「まただ…また俺は何も守れなかった…」 影哉の頭の中に初めてクウガとなったあの日々が甦る。あの時と同じ、何も守れなかった自分の非力さ、それが影哉を襲う 影哉「なぜだ…なぜだ」 一条「そんなところで挫けてどうする!?」 影哉「え?」 一条「以前クウガとして戦っていた者は、どんな状況であろうと決して諦めなかった!あいつならきっと今の状況でも、笑顔で…諦めずに皆を救おうとするはずだ!」 影哉「けど今回ばかりは…」 「ギルァア」 そこへまたしても合成獣が現れる 影哉「くそ…変身!」 しかし、変身ができない 影哉「なぜ!」 一条「まさか!影哉!一回グローイングフォームに戻ったか?」 影哉「はい…」 一条「だとしたら今から二時間たつまでは、アマダムが回復してないため変身は無理だ!ぐはぁ」 一条は合成獣にやられる 影哉「くそぅ…」 「グルァア!」 影哉「もう一人の合成獣?」 ではなかった それは以前騒動を起こした未確認生命体 グロンギだった グロンギ「ボソギデジャス」 グロンギと合成獣は対立し、睨み合う 影哉「なぜ未確認生命体…いや、グロンギが?」 グロンギ「ヌァァ」 合成獣「グルァア」 しかし、合成獣の力の前にはグロンギも手も足も出ない 一条「くっ…」 一条は最後の力を振り絞り、合成獣へ向けて神経斬裂弾を放つ 合成獣「グルァア」 バタン グロンギは一条に駆け寄る 一条「ここまでか…」
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