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一条「ゲボルグ帝国…つい最近存在が明らかになった軍の名前だ。やつらは、既に様々な総理大臣達を支配下に置き、世界征服を狙っている可能性がある。今警視庁でも優先順位の高い犯罪者達だ」
影哉「そんなやつらがどうして…」
街ではまだ争いの音が聞こえる
戒人「俺…一旦家に戻る」
莉奈「私も…」
影哉「じゃ、じゃあ俺も」
皆それぞれ自分の家へ戻る。しかし、そんな影哉達を待っていたのは絶望に等しい光景だった
自分達の家が焼き払われていたのだ
莉奈「うそ…パパ!ママ!」
戒人「なんでだよ…」
影哉「こんなのって…母さん!」
もちろんながら家族の人達は既に手遅れだった
影哉「まただ…また俺は何も守れなかった…」
影哉の頭の中に初めてクウガとなったあの日々が甦る。あの時と同じ、何も守れなかった自分の非力さ、それが影哉を襲う
影哉「なぜだ…なぜだ」
一条「そんなところで挫けてどうする!?」
影哉「え?」
一条「以前クウガとして戦っていた者は、どんな状況であろうと決して諦めなかった!あいつならきっと今の状況でも、笑顔で…諦めずに皆を救おうとするはずだ!」
影哉「けど今回ばかりは…」
「ギルァア」
そこへまたしても合成獣が現れる
影哉「くそ…変身!」
しかし、変身ができない
影哉「なぜ!」
一条「まさか!影哉!一回グローイングフォームに戻ったか?」
影哉「はい…」
一条「だとしたら今から二時間たつまでは、アマダムが回復してないため変身は無理だ!ぐはぁ」
一条は合成獣にやられる
影哉「くそぅ…」
「グルァア!」
影哉「もう一人の合成獣?」
ではなかった
それは以前騒動を起こした未確認生命体 グロンギだった
グロンギ「ボソギデジャス」
グロンギと合成獣は対立し、睨み合う
影哉「なぜ未確認生命体…いや、グロンギが?」
グロンギ「ヌァァ」
合成獣「グルァア」
しかし、合成獣の力の前にはグロンギも手も足も出ない
一条「くっ…」
一条は最後の力を振り絞り、合成獣へ向けて神経斬裂弾を放つ
合成獣「グルァア」
バタン
グロンギは一条に駆け寄る
一条「ここまでか…」
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