第1話:“孤独”

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10歳になる頃、捨てられた孤児同士、数名の仲間内でよく耳にする話があった。 『近頃、隣区の奴ら例の学園に連れてかれたらしいぞ‥』 『マジかよ‥ あそこは人体実験の施設だって話だぜ?』 『ほんとかよ?! 畜生‥ふざけやがって‥』 例の学園―‥数年前に聞いたアビリティと言う所か‥。 くだらない‥。 人間が考える事、全てに苛立ちを覚えた。 だが、ここから2週間後―‥ 俺以外の仲間は皆、忽然と姿を消した。 アビリティ学園と言う所に連れてかれたのか‥ はたまた人間に殺されたのか‥。 怨みを買って生きてる様なもの‥例え人間に殺されていようと仕方ない。 どちらにせよ、どうでもよかった。
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