第1章

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みんなの元へ帰ってきたリリーは、涙ながらに皆に迎え入れられました。 お月様も、大変喜びました。リリーは、お月様にお礼を言いました。「お月様、 助けてくれてありがとう。やっとみんなのもとへ帰れました。」というと微笑むのでした。 お月様も、微笑みながら、言います。 「よかったね。帰れて。」というと、その日から、またお月様は、姿を現すのでした。 そして暗い海を照らして、人々に幸を与えるのでした。 リリーを好きだったケビンは、ずーとリリーのことを思いながら生きていきました。 死ぬ間際に、 「今度生まれるときは、人魚になってリリーと結ばれたい。」と言って息絶えたといわれます。
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