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お月様は、ある日から姿を隠しました。すると、夜の海は、真っ暗で、夜に漁に
行くことができなくなりました。
村人たちは、お月様が隠れてしまったので驚いて、騒ぎ出しました。
漁に出れないと、これでは、食べていくことができないと口々に言いだしました。
そして、ある村人が、若者の、生簀にいる人魚を見つけると、村長に言いに行きました。
「村長、あの人魚を海に帰さないから、お月様が怒って出てこないんじゃないか。」というのです。
村長は、「お月様と、人魚は仲良しだ。お月様が起こっているのかもしれないな。」
というと、村長は、若者のところに行き、人魚を海に帰すように言うのです。
しかし、若者はハイと返事をしません。若者は、人魚が好きなのです。
だから、自分の生簀に、自分のそばに置きたかったのです。
しかし、村長はそれを許しませんでした。
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